hanatabiのブログ

旅の思い出を記録する。

インドラダック•ザンスカールの旅 2018年夏 16日目~17日目 奇遇:中国人グループ、取材同行、バドウムにいるイスラム教徒、町長宅訪問

インドラダック•ザンスカールの旅 十六日目~十七日目
2018年8月21日火曜日/
バドウム滞在
休養
2:44
足が冷えて目が覚めた。
頭痛もする。少し下痢。
靴下を履き、トイレにいく。
ベッドに戻っても寝付かない。辛い。
心が当たりがある。
昨日、炎天下で悪路六時間も飛ばし、三箇所ゴンパを見学、その後また炎天下と土ぼこりの中、歩いてオマシラに戻ったこと。
そして町のレストランで生野菜のサラダ戻ってからさらに胡瓜1本、トマト4個も。
あぶないと思いながら喉が渇いてスーとするようにものが欲しかった。


11:30
持参した薬を調べてどれを飲むか。
抗生物質もあるが、とりあえず熱を冷ましたい。。
イブクイック頭痛薬二錠を飲む。
その前にトマト一個食べる。
胃に優しいとは言え、空腹ではよくない。
食べ物は昨日買ったトマト一個、胡瓜1本しかない。バドウムには食べものが限られてる。お菓子とかもビスケットがあるが、どこで売ってるかもわからない。


効果あり
イブクイックを飲んでしばらく縛られたような体がスーと解かれた感じ、楽になった。嬉しいね。




14:20
イブクイックを飲んでから熱が下がり、体はとても楽になった。
食堂に降りてランチを食べたいが、なぜか新しく入ってきた中国人グループが食堂に入り込み、自炊をやっている。ホテルのスタッフは彼らにキッチンを引き渡したようだ。
こちらのランチはどうしてくれる。
マネジャーもキッチンに入り彼らと一緒に作っている。
見るにはこの人達は常連さんのようだ。
嗚呼、お腹が空いたのに。


中国人グループには男三人、女二人、みんな若い。のんびりしている。バドウムには慣れたかね。



15:30
餃子パーティー
午後3時になってもキッチンは占領され、マネジャーはそちらのご機嫌ばかりを取り、こちらのことを一向に相手にする向きがない。我慢が限界にランチをくださいと。
するとライスに形だけのモロコシのようなものが上にのせて渡される。
こんなものを食べるか。
すると中国人男達が寄ってきて話しかけてくれた。
ついに中国語の会話が始まる。
みんな元気いっぱいの若者。
自転車でマナリからやってきたという。
バドウムでこのホテルのオーナーに出逢い、こちらに泊まることになったとか。



彼達はザンスカールについてドキュメンタリーを作りたいという。この発想はここについてからできたらしい。
地元の人達は何を思い、何をしたいとかを記録したいって。


ホテル経営
リーダー格の男性は中国でホテルを経営、日本の白浜にも一軒ホテルを持つとか。流暢な英語を操り、ホテルのマネジャーと会話する。


一匹の羊
彼らはホテルのオーナーから羊一匹を買い取り、毎日羊肉を食べまくっている。
今日の餃子も羊肉、スープも骨付き肉も。
彼達は豪快に食べている。私も誘われてそれに加わる。


17:23
昼前に解熱剤はまだ効いている。
有り難い。このまま続くといいなあ。頼むよ。
今日は一日休養だった。


2018年8月22日 水曜日/十七日目
バドウム滞在


4:50 目覚める。
夜中起きることなく良く眠れた。


7:00 朝食
食堂には既にフランス人二人いる。ヒゲを伸ばし、短パン姿。二つ大きな袋を持っている。浮浪者のような格好。色々な人がいる。


コマーシャル製作
中国チームのカメラマンが今朝トロンを飛ばし、オマシラホテルを空中撮影していた。目的はこのホテルのためにコマーシャル製作だ。
無料だが交換条件としてオーナーMr.ヌブのバイクを使い放題。半分冗句。



取材に同行
中国人グループのリーダー格のL氏から取材同行の誘いを受ける。
取材先はホテルのオーナーMr.ノブに任せるようだ。L氏の言うにはこの地方の人々は何を考えているかを探り、ドキュメンタリー作品を作る。しかもこれはバドウムに着いてから思いついた。
私はバドウムに来た目的は高地の人々の生活を見てみたいが、旅行者としては限界がある。地元の人々を取材できるなんて断る理由がない。
取材開始
イスラム礼拝を見学
バドウム町のメイン通りにあるモスクで礼拝を見学する。広場に二百くらいのムスリンが集まり、礼拝をする。一斉に拝む光景がモロッコ、イランなどでは見たことがあるけど、チベット仏教の盛んなバドウムでも同じ風景を見るとは予想外だった。


イスラム商人
礼拝を見学した後、同じく大通りにある建物の二階に入った。
取材を受けるのはイスラム商人だという。
バドウム住人ではなく、商売で夏場はバドウムに滞在する。主に建築基材をバドウムに売り込む。言葉は現地の方言でMr.ノブは英語に訳しL氏はまたその英語を中国語に訳してくれる。
バドウムでは今後道路開通する見込みで観光客が訪れる期待が高まり、建築ラッシュになっているという。


町長
イスラム商人宅を出て、今度は町の町長宅を訪問する。
ちょうどバドウムでは選挙中で通りでは選挙カーをよく見かける。どんな選挙かはよく分からなかった。
訪ねたのは現役の町長で、今回の選挙で再選を目指す。
町長は地元出身で流暢な英語を話す。
一番印象に残っているのは力強い眼差しだ。喋っている内容はよく分からなかったけど、如何にも政治家らしく弁がたつ。しかも真っ黒に日焼けした顔から誠実さを感じ取る。


若者の娯楽⁉︎
次の取材者を待つ間にある庭に案内された。
庭には碁(?)を打つ人々、卓球をする人々、皆若い男性。
まだ昼間というのに、若い男子はのんびりとくつろいでいる。


普段は多分地元の人々だけが出入りできるところだろうが、地元のMr.ノブの案内で観光客の私達は彼らから歓迎を受ける。
早速地元チーム対観光客チームの卓球合戦が始まる。
私も何十年ぶりにラケットを握る。
意外と楽しい!


今日の最後の取材
ようやくノブ氏が現れ、取材を受ける人の待つ近くにあるホテル庭に入る。
学校の先生という。
大人しそうな面影でこちらの質問に慎重かつ丁寧に答える。内容は全くわからない。L氏はかなり疲れて、いつのまにか中国語を訳すことを放棄してしまった。
私を含め同行した6人の中にはリーダーのL氏以外 には英語がほとんど出来ない。若い女性二人は最初のうちは写真を撮ったりしていたけど、そのうち欠伸をかいて取材に興味を示さなくなる。カメラマン男性も映像を撮りながら居眠り。私は言葉がわからないけど、地元のさまざまな人間に接することが大変興味があり、彼達の仕草、表情をじっと見つめる。


初日の取材はかなりハードだった。面白かった!