hanatabiのブログ

旅の思い出を記録する。

ペルーの旅 2015年夏 20日目〜22日目 クスコ滞在 指が腫れる、暖かいホストフアミリ、断水でも慌てない


2015年9月7日月曜日/クスコ
7:00 起床。


指が腫れる
指が腫れている。マチュピチュで虫に刺されたみたい。いつ何処では全く気がつかなかった。
右手の人差し指。傷口が小さい赤い点、マチュピチュを見学後赤い点の周りが腫れているのが初めて気が付いた。その後赤い点が広がり、人差し指が曲がることさえできないほど、昨日腫れがさらに手の甲までに拡がり、皮膚が赤くツルツルになっている。だが、傷が僅か火照りと痒みがあるだけだ。
まさか変な毒虫じゃないのね。地球歩きで見たら日系の病院はリマしかないようで、様子を見るしかない。
昨夜夕食時ホストのAstrid さんに見せたら、明日にでも良くなるよ。この一言で幾分ほっとした。


クスコやマチュピチュでは全くと言って良いほど虫とか見ない。たまにはレストランで蝿くらいがいる程度だ。それでも日焼け除けにいつも軍手を使っていた。勿論マチュピチュの時も。
まあアンデス山脈で未知の世界からの挨拶か。


新しいゲスト?
今朝同じ二階に新しいゲストが入って来た。中年男性で、ホスト家族と知り合いのようだ。おばあちゃんと長く話をしていたし、ホストのAstridさんが住む二階にも上がり、話しをする。後でわかったのだが、実はこのうちのおばあちゃんの息子さんでAstridさんのお兄さんだという。


ホスト一家
ホストのAstridさんは25才の娘と12才の息子と南向きの二階に住んでいる。
そのほか、30代くらいの女性も時時顔を出す。泊まったりもする。
おばあちゃんはこの一家の台所を預かっている。毎日ご飯を作っている。
決して豊かではない生計をやりくりして支えている。
朝ごはんはコーヒーとパン。たまには卵を焼いてもらったりするけど、それはごく例外。
Astridさんの息子は何処でご飯を食べているのか、一度もダイニングテーブルを一緒に囲んだことがない。たまにはAstridさん、あるいはその娘が一緒にご飯を食べる。
こんな状況の中で昼ごはんや夕食を時時料理を出してるととても嬉しく有難く思う。
男性の大黒柱のない家庭をおばあちゃんは精一杯にやっているのがひしひし感じる。


温かな食卓
今日のランチは五人で食卓を囲んでた。
おばあちゃん、Astridさん、新しいゲストと初老の男。初老の男は一度夕方訪ねてきたことがある。だがおばあちゃんの部屋でお茶を飲んだだけで帰ってしまった。今日は二度目。
料理は今までなく温かく綺麗で美味しかった。


ライスにジャガイモの煮物、トマトサラダ。
トマトサラダはトマトに玉ねぎ、味付けはレモンと塩のみ。シンプル。そうパクチーのような野菜は入っていた。これが味を引き立ている。



デザート付き 豪華
モロコシの粉に甘い味、レーズンも入っている。アレキバで一度食べたことがある。
今日のランチは満足度が高い。



息子さんの笑顔
12才の息子さんが帰宅するなり、ダイニングルームに飛び込んで来た。まずは私の右側に座っている新しいゲストの胸に飛び込み、溢れる笑みを見せ、甘えていた。
次は私の向かい側に座っている初老の男の所に行き、手を合わせ、腕相撲のように初老の男を椅子から引きずろうとする。如何にも双方とも親しみを込めている。
おばあちゃんは二人の男を紹介してくれたけど、名前のみ。少なくとも二人の男はこの家庭にとって友人以上の存在だ。そして初老の男は新しいゲストが来たから再び訪ねてきたろう。


それにしてもみんな和かに食卓を囲むことが実に心が和む。


指の腫れが広がるばかり
腫れは手の甲の三分の一まで広がり、右の人差し指は曲がることもできないほど硬直に腫れている。
Astredさんに見せたら、びっくりして病院に行くように強く勧める。
これほど腫れるのは予想を超えたようだ。
スペイン語の先生は蚊に刺されたと断言し、アレルギー反応とも言う。Astredさんとの見方が一致。
腫れはあるものの、局部には痒みや痛みなどがそれほどなく発熱、怠いなど全身症状がないから、とりあえず様子見。


2015年9月8日 火曜日 晴れ
九時頃家を出る。学校に行き、日記などをつける。宿題もやらなちゃ。
どこにも暖房器具がないけど、何と無く学校の方が幾分暖かい。


学校のロビー。よくここで日記をつけた。


ランチ
今日のランチはおばあちゃんが朝から作り始めたもの。蒸したジャガイモにソースをかける。ソースは玉ねぎと細かく細く裂いた鶏肉を炒め、そしてパンを水に浸し、柔らかくなってからミキサーにかけたペースト状のものを入れる。その後とろ火でゆっくり煮る。朝ごはん後ちょっとだけ手伝った。ただ味付けの部分を見てなかったので不明。赤いペースト状の辛子、缶詰のミルクを入れたのを見ていた。


ソースのしたにジャガイモ、シンプルであっさりした味。



2015年9月9日 水曜日/クスコ
6:15 起床
7:30 朝食
パン、コーヒー、ハムと茹でキャベツ(持参)


指の腫れが消えた。
昨日の朝、腫れは大分落ち着いた。今朝はもうほぼ元に戻った。毎日持ってきた薬を塗って効果が現れたかな。
ほっとした。アンデス山脈の洗礼を受けた気分。恐れ入れた。


Astredさんは現役の女子大生
昨夜、珍しくAstredさんが台所に立って夕食を作っている。
いろいろ話しているうち、来週四年間通った大学を卒業すると言う。
専門が心理学、卒業後病院などでも勤めることができると嬉しそう。通りで彼女はいつもうちにいなかったわけ。
良いなあ、彼女の人生はこれからだ。大黒柱の男はいなくても彼女はきっとこの家を支えることができる。
おばあちゃんと話す時とても優しそうで、見ていて心が温まる。


断水
ランチを食べに家に戻ると、断水になったことを知らされた。近辺あたりが断水で何時までは誰も知らない。だが、みんな何事もなかったようにごはんを食べ、会話を楽しむ。
でもこちらはそうはいかない。歯を磨きたい、トイレにも行きたい、。夜になると顔も洗いたい。取り敢えず近くのスーパーで大き目のミネラルウォーターを二本買った。一本はおばあちゃんに渡し、一本は自分の部屋用。


夕方 帰宅すると、おばあちゃんは夕食を作っている。溜まっていた食器も綺麗に片付けられた。蛇口をひねってみたら水が流れて来た。
良かった。


Astredさんとお喋り
夕食後、Astredさんと暫しお喋りを楽しむ。
昔はペルーでは男は働き、奥さんは専業主婦。だが今はほとんど共働き、でないと生活は苦しい。
日本はどうなの?
日本は同じだと説明する。
教育について、公立学校は安いけど、質が悪い。私立はいろいろあるけど、総じて公立より授業料が高い。


スペイン語の勉強
アレキバで五日間15時間、クスコで七日間14時間、合計29時間スペイン語を勉強した。
両方の学校は文法を中心に講義を進めるから、なかなか思うように喋れない。それでもスペイン語の発音、文法などとても面白く、また一人で長期間旅するにはほとんど人と関わることない中でこういう地元密着型の旅も悪くない


生活環境
アレキバで9日間、クスコでマチュピチュの二日間を除き、9日間滞在することになる。
正直どちらもかなり厳しい。
まず標高が高い。アレキバは2,400メートル、クスコは3,300メートル、高山病予防薬を飲んでいるから、なんとか長期滞在が出来た。
だが、ホテルとホームステイはどちらも料金が安い分、部屋は寒い、お湯が使える。たとえシャワーがあっても部屋自体が寒いからシャワーを浴びることが不可能。洗面所からお湯が出ないから、毎日顔を洗う時、シャワーからコップにお湯を入れ、コップのお湯で顔を濡らす、二三回この繰り返し。


部屋を掃除する
ダイニングルーム、自分の部屋を箒で掃く。結構埃が溜まっている。
ベッドの下は特に。


心が動かされた姿
クスコのアルマス広場で先住民族衣装を纏う女性をよく見かける。観光客と一緒に写真を撮ることが商売だ。
できれば商売のための衣装ではなく日常の姿を撮りたいと思っていた。
広場でぶらぶらしていると、後ろから通り越していく姿が飛び込んでくる。
写真を撮ることを了承していただき、ドキドキ携帯のシャッターを押した。

心を動かされた姿