hanatabiのブログ

旅の思い出を記録する。

インドスピテイの旅 2019年夏 15日目~16日目

インドスピテイの旅 2019年夏 15日目~16日目


8/21/19 水曜日/カザ/15日目/晴れ/暖かい

6:50 起床

よく眠れた。

色々夢を見た。内容は覚えてないけど、なんだか楽しいもの。

目が覚めたとき、唇が緩んでいた。


8:30

朝食

卵入りメギ(ラーメン)

本当は野菜と卵両方頼んだけど、持ってきたのは卵入りのみ。仕方ない。


持参した味噌汁完食

今日も味噌汁、しじみの味噌汁。残り最後の一個はマネージャーのラビさんにあげた。

彼も大事そうにまずしじみの味噌汁のパックを写真に収め、それからお湯に入れる。

ニコニコして飲んだ。きっと口には合わないだろうけど、珍しいかも。

持ってきた10食程の味噌汁はこれで完食。カザでは毎日飲んだ。ホテルは優しく毎回お湯をくれてとてもありがたかった。

残り缶詰一個、キャラメル一箱。

持参した食べ物はとても役に立った。




ラビ Raviと写真を撮る

これからのスケジュールをひと通り練ってから、部屋を出てホテルの入り口の椅子に座り日向ぼっこする。足がすぐ焼けるほど暖かく、今度は背向けにして背中に日光浴する。全身の血液が循環し、気持ちが良い。

マネージャーラビが車を修理する運転手と雑談している。

一緒に写真を撮らないかと誘ってみる。

彼は白い歯を見せて周りの人に撮らせる。

その後、私は周りにいるもう二人を声をかけて、写真を撮ってあげる。

ラビは自分のフエースブックアドレスを渡し、連絡してほしいと言う。

彼はカザからかなり離れた村の出身、妻や家族を離れ出稼ぎに来ているらしい。

見せてくれた幼少時から現在に至るまでの写真を見るとほどほど裕福なかつ暖かい家庭生まれのようだ。



14:30

Hotel Deyzor でラストランチ

今日はりんごジュース、マンゴージュースが売れ切り。

食事はThenduk Needle 今日は野菜入りを頼んだ。すいとんのようなもの。今日は味を薄くしてとリクエストするのを忘れたので、味はすごく濃かった。スープはこれでは飲めなかった。

それでも野菜たっぷり入って美味しかった。

これでカザでの食事も終わりかな。


15:58

中間総括

東京→デリー→シムラ→サラハン→レコンピオ→カルパ→カザ

長い長い道のり、そしてデリー→シムラのフライトが欠航により、旅の大変さが格段に高くなった。

それでもほぼ計画通りカザにたどり着き、そしてゴンパ巡りもでき、これで前半はよくできたと満足している。

出逢った大半の人々の優しさに支えられて、有り難く思う。

後半も新しい場所もあり、無理なく臨機応変でやろう。

もう四時だ。そろそろホテルに戻ろう。

そう、高地に慣れたかというか、カザではゆっくり歩くには問題ないけど、少し坂道でもすぐ息切れだ。


古い鈴

帰り道にマーケットのお店でポストカードを買う。ホテルにもあるが、違うタイプのものが欲しいから。

古そうな建物には女性用の衣類、スカーフ、ネックレス、ブレスレットと所狭しに積んである。

ダメでも元々と古いものがあるかと聞いてみた。

案の定、ないと言う返事。

壁に沢山のブレスレットなどがかけてある中、銅製の鈴があった。少し大きめで柄模様が刻まれている。なかなか味がある。

彼女の主人の祖父の代から伝わってきたものと言う。

堅牢にかつ美麗さが備わっている。手元に置きたい!

古いものならあそこの店にはあるよと、彼女は丘の上にある土産屋さんを勧める。

昨日、アンテイークショップの店主も同じことを言った。実は先程僧院をお参りした後、行ってみようと思ったが、道が分からず、しかも土埃で退散。

欲しいなら1,000Rsはどう?

彼女は先に聞いてきた。

1,000Rsっていくらだっけ?

急に言われて頭が混乱。

そう15ドルほど。

ならもらおうか。

800Rsはどう?

9は?

ok!

1,000Rsを中のケースから取り出して、100Rsお釣りを貰う。しかも一枚ポストカードをただでくれるって。

なかなか気持ちの良い方だね。

最後は一緒に写真を撮ってバイバイ。



こんなこともあるね。カザのお土産はすっかり諦めていたところ、転がってきたプレゼント!

私の努力へのご褒美か!嬉しい😃

早速リュックにつける。



ポストカード

ホテルでポストカード8枚を購入。計160Rs 300円ほど。

友人に差し上げる。話ではなかなか伝わらないが、絵はその力がある。


19:25

電気も水も切れる。

こんなことは初めて。

いつも電気は遅く来るが、水が出る。ヘットライトで歯を磨き、顔を洗い、電気と関係なく寝る前の支度ができる。

だが、もう暗くなっていると言うのに。なんだろう、一階には電気もあり、おそらく食堂では水がちゃんと出るだろう。意図的に二階の水を切っているのか?


白人グループ

先程二台の車を分乗してやってきた客、5、6男女の白人、結構な年もいれば若そうな人もいる。このホテルにも白人客が入るか、少々驚き。ここ四、五日客らしき姿が見えず、商売が大丈夫かって人ごとながら心配していた。

ほっとするよ。みんながうまくいくと良い。


私の運転手

昨日カルパの運転手に電話して、今日こちらに来ることになってる。なのにもう8時前だけど、まだ到着してない。

本当は行き帰りで大変だろうと、先日彼は迎えに来ると言ってた時、確かめた。しかしい、彼は強く望み、疲れないから心配を要らない。ぜひ迎えに来ると主張した。

こちらのホテルのオーナーも実はカルパまで届けるから、カルパの運転手を断ると言っていたが、約束したことだし、やはり守らないと。なのに。早めに来て、明日に備えないといけないのに。

嗚呼!

19:58

私の運転手が部屋まで来てくれた。到着したばかりで変わらぬ笑顔。明日7時出発。

ほっとした。彼も無事で到着したことに。

さあさあ、電気も水も来ないよ。

わかった、断水のこと。

マネージャーラビに水がなく顔も洗えず歯も磨けないと訴えたら、よしよし出すよ。

部屋に戻りしばらくしたら水が出た。お湯が出ない。

彼は操作している。今入った白人客を優先的しているかも。いずれにせよ初めてのこと。冷たい水で顔を洗い、歯を磨いた。

やれやれ明日出て良かった。毎日では堪らない。それにしてもこのホテルは客を受け入れる体制はできてないなあ、ハードレベルも。スタッフは優しいけど。


8/22/19 木曜日/晴れ/16日目/カザ→カルパ 198キロ

カザ→タボ→ナコ→レコンピオ→カルパ


熱いお茶

七時出発から朝食なし。せめて暖かいものが飲みたい。しかしスタッフは起きていないだろうし、味噌汁も昨日で完食。七時前、全て準備万端、出かけようと扉を開けると、なんとラビさんはお茶を持ってこっちに向かってるじゃないか。

有り難いね。

彼はお茶を私に渡し、トランクを持って出て行った。

しみるなあ。これぞオモテナシ!


ダンカルゴンパ

運転手マヘンタルさんだいぶ前に起きて車を確認したりしていた。ほぼ時刻通りに出発してまず向かうのはダンカルゴンパ。

カザから30キロのところに山道さらに7キロ。山道の入り口に着いたけど、彼は車を停めて、山から来る人に道の状況を聞きたいという。

先日この地方で降った大雨で至るところで土砂崩れ、落石が見られ、彼はそれを心配しているだろう。

しばらく待っていても山から人が降りてこない。彼は決心して行こうと。

途中、ところどころに落石や土砂崩れがあったけど、なんとか先に進める。何キロ走ったろうか、5、6キロか。ついに大きな土砂崩れの前では彼は車を停めた。

素人の私の目から見ても、車はこのでかい砕けた石の塊の上に乗っかったらバランスを崩しひっくり返すのではと思うほど。

彼は先を見てくると歩き出す。あっという間に姿が見えなくなる。私も車から降りて彼の後を追う。自分の目で確かめたい。

しばらく歩いてみて、そうだ、残りは歩いて行こうと言う考えが頭をよぎった。

そう、歩きたい。ランザでトレッキングをしてみたいと似た感じ。

戻ってきた彼はもっと先に大きな土砂崩れがあり、それは無理だという。

なら歩こうか。

大丈夫?遠いだよ。

ダメなら戻れば良い。

道そのものは舗装されて、緩やかな上りや下りがあるけど、歩きやすい。

大自然の中、聞こえるのは風の音のみ。

ステックは大活躍。

マヘンタルさんはずっとそばに付き添ってくれる。

しかもゆっくりで、休もうかなど声をかけてくれる。

私は思いもよらないことでトレッキングができた気分で本当はウキウキ。


山頂に着いた。ゴンパはまた降りていかなければならない。マヘンタルさんは山頂までのつもりらしいけど、ここまで来たにはゴンパを見学しなかったらきっと心残りだろう。しかも体はもう少し動けそう。

近道で降りることにした。時々マヘンタルさんの手を借りて、ついにゴンパ到着。

山尾根にあるゴンパは10世紀か11世紀にできたらしい。天井が低く、周りには壁画、タンカが沢山残っている。千年の香りだ。



ゴンパの中は写真禁止だけど、せめて扉だけでもとお願いして撮らせてもらった。

大満足!



マヘンタルさんも興奮してsuccessful と叫んだ。

二人で記念写真を。


車の停車位置に戻る時、すでに11:40。山道の入り口から往復で四時間近くだった。

これもマヘンタルさんのおかげ。

彼はダンカルを案内と前から言ってくれたけど、これほど苦労して、しかも時間もかかるとは、彼はいや顔一つもせず私を労わり、支えてくれたから、ダンカルを見学ができた。

感謝!


ぼられる街道

その1

ダンカルを見学後、近くの店でお茶とモモを食べた。遅い朝食。

モモはキャベツ、人参など入って味は今までないあっさりと美味しく申し分ないが、請求額は何と300Rs、二人にして600円くらいで、高くないと思われるが、ここはインド、モモは大体80Rs、お茶は20Rs、200Rs前後は相場で300Rsは運転手もびっくりして値段を確認したほど。

その2

ナコについて、もう午後3時前。喉がガラガラでスーッとするようなもの、冷たいのもが欲しくて、冷蔵庫にあるガラス瓶のアップルジュースとミネラルウォーター中瓶一つずつ買った。値段を聞いてまたしもびっくり!120Rs。

水はどこでも20Rs、ジュースは小さいものだと20Rs、まあ750cc入りサイズとはいえ、これはお高い!

マヘンタルさんも納得せず後でレストランの人に値段を聞いたみたい。


この二件に関しては私は何も言わなかった。もうこれ以上気力がない


家に泊まって!

日が薄っすらと暮れて、ようやくレコンピオに近づいて来た。路上で待っていたマヘンタルさんの奥さんが乗ってきた。三十代前半でうす黒い肌、アヒル卵型の顔、笑顔の美しい美人。

マヘンタルさんから彼の家に泊まっても良いという誘いを受けたが、地元の人のうちを見てみたい好奇心があるけど、気力がない。疲れ果てて一人でのんびりしたい一心だ。丁重にお誘いを断る。

彼ら夫婦は私をカルピのゲストハウスに連れてくれる。

嗚呼、長い長いかつ充実した一日だった!