hanatabiのブログ

旅の思い出を記録する。

インド ラダック•ザンスカールの旅 2018年夏 5日目~6日目 バスでアルチ村に移動 、美しいマニ車、11世紀創建のアルチ.チョスコル ゴンパ

インドラ ダック.ザンスカールの旅 5日目~6日目

2018年8月10日 金曜日 レー→アルチ(Alchi)村

今日はアルチ村に向かう。

10:00 チエックアウト。

7,110ルビ(約14,200円)支払う。

一泊約五千円、レーの物価を考えると安くはない。

宿は実際見て決めるのが一番。


ゲストハウスの道端でたまたま通った車に乗せてもらい、町に行く。

アルチ行きのバスは16:00発だから、いつものレストランで時間を潰す。


15:00

レストランを出てタクシーを拾いバスステーションに向かう。

タクシー乗り場はレストランから下り 交差点の左手にある。偶然にアルチ出身の運転手で200ルビを言われたが、交渉して100ルビ迄まけてもらう。何しろ普通なら歩いていける距離だけど、炎天下に車の排気ガスではとてもその気にならない。

バスステーションの中まで入るように頼んだが、入ったバスステーションの駐車場にはアルチゆきのバスがない。運転手は既に帰った。仕方なく自分でトランクを引っ張り隣の駐車場に行く。

ある男性はアルチ行きのバスを探す私を見かねて、出発待ちのバスから降りて、アルチゆきバス迄案内してくれた。

広いバスステーションで看板もなく目的地行きのバスを見つけるには旅行者にとって至難の業で、こうして親切にして教えてくれる人は本当に有難い。しかもチップも要求せずに。


16:00

バスが時刻通りに出発。

レーで三日間高地に慣れる為ゆっくり滞在し、頭痛や息切れなどの症状が消えて、ようやく本格的に動き出す。嬉しい。


席替え

最初は後ろの席に座っていたが、出発直前に若い男性のグループが入り、周りに空いていた席があっという間に埋まった。彼らは顔が埃か何かで肌の見えるところがとにかく黝い。服も顔と同じく汚れて、目だけが異様に光っているように見え、インドで度々起きた事件を思い出してしまい、思わず立ち上がり、慌てて前に向かう。席はほぼ満席で運転手の隣のフロントシートだけが空いている。

視野は広くていいけど、危険かも。でも仕方がない。


途中、二、三村を通った。後ろの若い男性達も途中下車。村の村民のようだ。疑ってごめんなさい。

でも、旅は用心を過ぎたことはない。


18:00

レーからアルチまで67キロの道のりは2時間であっという間だった。

村の小さい空き地(後で分かったが、実はアルチ一の“繁華街”)に到着したバスからトランクを貰ったが、バス代金が誰に払ったら良いか?乗客は皆下車、車掌のような人もなく、若い運転手に聞いてみたら、少し戸惑った顔したが、100ルビ/200円だという。

安い!


Alchi Resadre ホテル

下車してから、すぐにゲストハウスの人から声をかけられ、付いて行き、二つほど見た。外見は緑多い庭にチベット風の建物で大変美しいが、中は天井が低く、部屋全体が湿っぽくカビ臭い。とても泊まる気になれない。仕方なくすぐ近くの看板Alchi Resadre を目指す。

若い男性スタッフが出てきて部屋を案内してくれた。料金は2,000ルビ/泊のところ、四泊泊まることで1,500ルビ(3000円)/泊で合意。

レーの民宿だって2,300ルビと考えると、コスパ的にも良いし、何より海抜3,000m高地とは思えない桃源郷のような空間に泊まると気分が良い。

2018年8月11日 土曜日/ 六日目

アルチ滞在二日目

6:00 起床。

初めてアルチの朝を迎える。気分爽快。夜中一度も起きないほど熟睡。

6:45

村を散策。

昨日バスの通った細い道を歩いてみる。

ポプラ並木、土壁に鮮やかな赤、黄色窓の縁。

村を囲むように岩山の峰々が無数のナイフを突きつけている形で人間界を拒む相を呈している。

だがこれほど対極のものはなぜかお互いに馴染み、観る人に感動を与える。


マーケット

昨日バスが到着した空き地の方へ歩いて行くと左手の小径に入ると店開きの準備をしている露天マーケットが目に飛び込んで来た。ほぼ全部チベットお土産屋。

アルチはてっきり長閑かな村だと思ったらじつはちょっとした観光地だ。


つい観てしまう、そして買っちゃた。

一つはチベット人はいつも手にしてぐるぐる回しているものマニ車。(2,000ルビ/4,000円)

最初は4,500ルビと言われた。

もう一つはチベットネクレスのパーツ(500ルビ/1,000)最初は700ルビと言われる。

どちらも古いものだと確信する。

特にマニ車はてっぺんの尖った装飾の文様が美しい。経本の入っている本体はヤクの皮で縫製され、針糸が大変丁寧にしかも頑丈に縫いつないている。皮が脂が塗ってるようにいぶし銀な光は放っている。本体の真ん中には一つトルコ石、二つ赤い石が嵌められている。どれも渋い色でいかに長い歳月を経ている。また本体の中央部に付いている丸い鉄の塊。厳かさを感じさせる。

把手は木製でもちろん無垢材だ。把手の上部は黒くなり、元の持ち主の息使いを感じさせられる。

全体的に細部まで手の込んだ作りでこれを毎日廻して観たい、触って観たいそのようなもの。



パーツは楕円形で真ん中には白い石に両側がシルバーの美しい文様で嵌められている。元々はチベット女性が身につけるネクレスのパーツらしい。


やれやれアルチで買い物をするとは思ってもなかったけどね。



9:30

Hotel Alchi zimskhangのレセプションにいる男性スタッフに許可を得てwifiを使わせてもらう。

自分のホテルのwifiは遅くて全く繋がらない。



10:30

アルチ.チョスコル.ゴンパ(Alchi choskhor Gompa)見学。

11世紀にリンチエン・サンポが創建したというゲルク派のゴンパで、外観は地味だが、内部の壁画が「仏教美術の宝庫」と言われる。地球歩きの説明を頭に入れてゴンパに向かう。

場所はマーケットのすぐ先にある。


入場券50ルビ/100円

入口で靴を脱いて入る。

外観は朽ちているものの、土壁に頑丈そうな梁と柱で意外としっかりとした姿。

中には壁、3階の天井までびっしりと小さな仏像が鮮やかな赤、緑など油彩でどっぷり塗り付いている。

この鮮やかなさでは元の色彩より近年修復されたかも。

狭い本堂にはいくつ旅グループが入り、ヘットライトで仏像を照らしながらガイドの説明を聞いてる。

内部には写真禁止。



この本堂以外には隣にも二、三ゴンパあり、修復されずむしろ味わい深い。

地球歩きには「スムツエク(sumtsek)という三層堂は一番見どころで、一階しか見学できないけど、内部の中央部が吹抜になっているから、上層部の壁画も見ることができる。

四方の壁は曼荼羅や千仏画で埋め尽くされていて壮観である。


入った瞬間、エチオピアのゴンダルにある教会の壁画を観た感じに似ていて、そちらも赤色で描かれた女性の画が壁一面にあり、その古めかしい空気がどことなく思い出す。



ランチ

Hotel Alchi zimskhang系列のレストランでランチを食べる。

レストランはHotelの向かい側にある。

広い庭にいくつもテーブルが予約席でほぼ埋め尽くしている。

レーのレストランにも似たようなメニューでグリンサラダ、ナン、パパイヤジュースを注文。

庭の四方は建物で、中庭と言った方が分かりやすい。天井がビニール製の布で覆われているものの、灼熱の暑さが襲ってくる。

一度席替えしてたが、それほど役に立たない。